ケチな国民だと思われているオランダ人だが,海外で津波や地震災害が起こったら、どこの国より先に、そして多くの寄付が寄せられるのでも有名だ。
昨夜テレビ、ラジオのメディアを使って国を挙げてハイチへの募金運動が行なわれた。その結果83ミリオンユーロ(なんと100億円!)もの寄付が 一夜にして集まった。それにしてもオランダ人のキャンペーンのテクニックは凄い。ロジスティクスの周到さにも目を見張る。3局合同で作ったテレビのショーには各界有名人が続々と登場、メッセージを送り、地震後のハイチの悲惨な映像とともに,私たちのわずかなお金が現地ではどれだけ有効に使われるかを延々と説いていく。視聴者はスタジオに繋がる無料電話にかけて,希望する寄付額を銀行口座から引き落とすシステムだが,なんとひな壇になった会場の電話口で対応しているのは,You Tubeで超有名になった歌手、エスメイ・デンタースをはじめ、経済大臣、先日ゴッホ展覧会の契約で日本に行ったプレステルク文化大臣,スポーツ選手、モデル、カリスマシェフ、皇室からはマーグリット女王、映画「ワルキューレ」で一躍インターナショナルになった女優、カリス・ファン・ハウテンら(まだオランダにいたんだ。)そしてなぜか極右党のリーダー、ヴェルダースまでがいる。 ー彼は先週、’文化,アートは贅沢品だ,我々の社会には必要ない’と暴言を放ち,また世間を騒がせている。ー
とにかく善意とセレブリティとがごちゃ混ぜになって大フィーバーを巻き起こし,電話はパンク状態、10万人の人が寄付できずに悔し思いをしたという。私の10ユーロもちゃんと現地で使われるといいのだけど。
向井山朋子
January 23, 2010
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